現在においても順調に売上を伸ばしています

BugBug

アダルトゲーム雑誌としては確かにTECH GIANが最も売上を伸ばしている雑誌となっていますが、私個人としてはこちらの雑誌もアダルトゲーム雑誌ということで考えるなら外すことのできない商品ではないだろうか、と見なしています。その雑誌とはサン出版から出版されている『BugBug』というものになります。私がまだオタクショップで働いているときにはBugBugはTECH GIANと並ぶ売上を誇るときもあるアダルトゲーム雑誌の中でも定番商品という印象がありました。早い時には半月ほどで完売するというようなこともありましたが、それもやはり収録されている内容がよほどよかった場合に限りますが、それでも業界として考えた場合にはこちらの雑誌もそれなりに知名度を誇っているものと言えるでしょう。ではこちらのBugBugについて少し見ていくことにしましょう。

雑誌としての歴史

BugBugは1992年から徳間書店においてアダルトゲームの特集をしていた元スタッフが終結したことで刊行されることになった雑誌で、パソコンパラダイスが発売された翌年に創刊されることになりました。創刊当初こそ一般的なゲーム雑誌として特集しており、現在巷で何かと話題を振りまいて完売騒動を巻き起こしているコンプティークなどともに業界をにぎやかにしていましたが、雑誌自体の売り上げは決して良くないものだったためその状況を打破するために刊行ペースを隔月へと減らし、更にパソコンパラダイスと同様にアダルトゲームのみを特集することになる雑誌へと変化することになりました。始まりこそ一般向け作品として活動していましたが、やはりパソコン業界として考えた場合にはゲームはアダルトゲームへと移行すべきだったのかもしれない、そう考えての決断だったのかもしれませんが選んだ道のりは正解でした。パソコン市場も拡大していく中で、アダルトゲームも徐々にコアなファンも増えて行く中でBugBugも順調に売上を記録していくようになりました。順風満帆とは行かない道のりでしたが、結果的に軌道に乗ることに成功したことで戦略としては眼の付け所がよかったのでしょう。もしこれで路線変更を遅らせてしまっていた場合にはもしかしたら現在では雑誌自体が存在していないということも十分に考えられます。

リニューアル後は好調な売上と共に月刊誌へと戻すことになったものの、再度売上が落ちたことで隔月号に変更し、その後更に月刊号へと切り替えることに成功するなど波風の荒い雑誌公開を続けているのも特徴と言えるのではないでしょうか。最近では隔月でDVDを付録として付けているなど、購買数を増やそうとしている作戦が垣間見えているところも特徴的でしょう。

雑誌内容について

アダルトゲーム雑誌としてゲームの紹介記事を中心とした内容となっており、また時には体験版などを付録として付けているなども行っています。その他にもパソコンパラダイスが築き上げたゲームのメディアミックス展開をこちらBugBugにおいても繰り広げられているところを見れば、パソコンパラダイスの起こした軌跡がこちらにも大きな影響力を与えているということが理解できると思います。

また、当時としては珍しくBLや乙女ゲームといったジャンルゲームに関しても理解を示しており月イチ程度で1ページのみ紹介ページを作っていたというのです。ほとんどの読者層は成人男性と思われるのですが、こうした内容が掲載されたという事実を考えてみると一部のヘビーな女性ユーザーがこちらの雑誌を購入したという可能性が考えられます。

また表紙絵には1998年以降は『黒田和也』氏という人気アニメーターが表紙絵を担当しているということもあって、一時期黒田氏が監督した作品を特集した内容が12ページも誌面で展開されるというファンにとってはお宝過ぎる内容のものが掲載されたというのです。

こうしてBugBugという雑誌歴史を見てみると、こちらもパソコンのアダルトゲーム雑誌としては忘れてはいけないものだということになります。